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キュア・アップ、高血圧治療アプリの承認申請

医療系スタートアップのCureApp(キュア・アップ、東京・中央)は3日、高血圧を治療するスマートフォン向けアプリについて5月に製造販売承認を申請したと発表した。国内での治療用アプリの承認申請は、同社の禁煙治療用アプリに続く2例目。2022年の実用化と保険適用を目指す。

高血圧治療アプリはキュア・アップと自治医科大学が共同で開発。国内の複数の医療機関で最終段階の臨床試験(治験)を実施し、治療効果を確かめたと同日発表した。同社のアプリは患者が記録する血圧や食事内容などを人工知能(AI)が解析し、内容に応じて減塩を勧めるメッセージを表示するなどの指導ができる。

治験の対象は20~64歳までの軽度から中等度の高血圧の患者390人。薬は服用せず、医師の指導による生活改善にアプリの使用を加えた場合とそうでない場合で血圧の改善効果を比べた。この結果、アプリを使用した患者は使用しなかった患者と比べ、12週後の収縮期血圧(高い方の血圧)が平均して2.4mmHg(ミリメートル水銀柱)低下した。これは、脳卒中や心筋梗塞など脳や心臓の血管にかかわる病気の発症リスクを約11%低下させる効果に相当するという。

高血圧は脳卒中や心筋梗塞などの原因になり、治療には食事や運動など生活習慣の改善が欠かせない。国内には4300万人の患者がいるとされ、そのうち4分の3ほどが血圧値を適切にコントロールできていないという。キュア・アップの佐竹晃太社長は「薬を飲みたがらず血圧が高い患者にもアプリなら使ってもらいやすい」と話す。

今回のアプリに先駆け、同社は20年12月に禁煙治療用アプリを発売。関連学会のガイドラインに標準治療の一つとして記載されたことなどが後押しとなり、すでに100以上の医療機関が導入した。

治療用アプリは数億円程度の費用で開発できるメリットがある。医療費の抑制にもつながるとして、大手製薬会社も開発に力を入れている。

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