DIC、色つき食品トレーのリサイクル技術を開発

DICは3日、エフピコと色つき発泡スチロールのトレーのリサイクル事業で協業すると発表した。スーパーマーケットの生鮮商品などに使う白色の食品用の使い捨てトレーのリサイクル事業をすでに手掛けているが、独自の脱色技術で色つきのトレーも同じ食品トレーとして再利用できるようにする。
新たに開発した再生ペレットを脱色する技術を使う。2023年中にDIC工場内で実証プラントを立ち上げる。
白い発泡スチロールのトレーは現状の技術でもリサイクルできるが、色や柄付きのトレーはリサイクル時にペレットが黒くなってしまうため、ハンガーなどの日用品に再利用していた。黒くなったペレットを溶かして着色成分を取り除く技術を開発して実現する。
エフピコはDICから購入した原料でプラスチック容器をつくっており、使用済みの容器をスーパーなどに設置した回収ボックスで集めている。新技術でこれまで回収が進んでいなかった色や柄付きトレーのリサイクルも進める。