三菱倉庫、資本効率向上へ 問われる物流事業の成長
佐藤優衣
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三菱倉庫の資本効率が競合他社に見劣りしている。今期の予想自己資本利益率(ROE)は4.5%と競合の三井倉庫ホールディングス(HD、17.3%)の4分の1程度にとどまる。主力の物流事業の資産回転率が低いこと、手厚い自己資本を成長に結びつけられていない財務戦略が主因だ。ROEの向上には物流事業の収益拡大と、株主還元などの一段のてこ入れが急務となっている。
三菱倉庫のROEは2021年3月期は不動産売...
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