ブリヂストン、米車両データ会社を買収 400億円強
ブリヂストンは3日、運送事業者向けの車両管理サービスを手掛ける米企業を買収すると発表した。タイヤと車両のデータを組み合わせ、効率的な運行や安全な運転などを提案するサービスを北米で強化したい考えだ。買収額は400億円強になる見込み。
ブリヂストンの米子会社が、アズーガ・ホールディングス(カリフォルニア州)の全株を買い取る。買収額は同社の企業価値約428億円に運転資本などを調整して確定し、9月末までに買収が完了する見込みだ。2021年12月期の連結業績予想に与える影響は軽微だという。
アズーガは全地球測位システム(GPS)による追跡やドライバーの動作の監視などを通じて車両の運行を効率化させるサービスを提供している。北米を中心に6000強の運送会社が顧客となっており、トラックなど商用車の契約台数は約20万台にのぼる。
ブリヂストンは、アズーガの持つ車両データを自社のタイヤ開発にも生かせるとみている。 ブリヂストンは19年にオランダの車両データ会社を1138億円で買収した。タイヤ単体の販売から脱却し、サービスを組み合わせたビジネスモデルの構築に力を入れている。
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