王子HDの4~12月、純利益41%減 原材料高響く

王子ホールディングス(HD)が3日発表した2022年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比41%減の391億円だった。石炭や木材チップなど原材料価格の高騰が響いた。パルプ販売などの資源環境事業は市況改善で伸びたものの補えなかった。
売上高は19%増の1兆2967億円だった。パルプ販売の好調に加え原材料高を受け国内外で製品の価格改定を進めたことが増収につながった。営業利益は38%減の595億円だった。板紙や紙おむつなどを販売する生活産業資材事業やコピー用紙などを扱う印刷情報メディア事業で、原材料の高騰が響き大幅な減益となった。
23年3月期通期の純利益は前期比20%減の700億円の予想を据え置いた。22年4〜12月期の純利益は通期予想の56%にとどまったが、値上げ効果が23年1〜3月期に表れるとみている。
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