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ハイケム、トウモロコシ由来の生分解プラ繊維開発

日経クロステック

化学製品の輸出入や製造を手掛けるハイケム(東京・港)は、生分解性プラスチックの繊維素材「HIGHLACT(ハイラクト)」を開発したと1日発表した。トウモロコシ由来のポリ乳酸(PLA)を用いたのが特徴で、廃棄する際に微生物の働きで水と二酸化炭素(CO2)に分解されるため、環境負荷を減らせる。

PLAの原料のトウモロコシはバイオマスなので、いわゆるカーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)にも貢献する。生育過程でCO2を吸収しているため、廃棄時に焼却したとしても大気中のCO2を差し引きゼロにできる。さらに、PLAは人の体にも存在する乳酸を原料としているため、「人体にとって安全かつ抗菌性もある」(同社)。

PLAは「従来のプラスチック素材と比べて化学構造が単純」(同社)であるために、これまで強度不足や耐熱性の低さ、コストの高さが課題とされてきた。また、PLA繊維を用いた生地の加工や染色は難度が高く、同社は開発に苦戦してきたという。

そこで、同社はテキスタイルメーカーの小野莫大小工業(東京・江東)との業務提携によって、原料から生地までの一貫した生産管理体制を構築した。その結果、PLA繊維の品質が向上し、製品化を実現できたという。HIGHLACTの関連売り上げについて、ハイケムは2024年に50億円を目指す。

(日経クロステック/日経ものづくり 斉藤壮司)

[日経クロステック 2021年12月2日掲載]

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