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鹿島や竹中工務店、タワークレーンの遠隔操作を実用化

従来の操縦室と同様の作業ができる

鹿島と竹中工務店は7日、タワークレーンを遠隔操作できるシステム「TawaRemo(タワリモ)」の運用現場を公開した。九段会館(東京・千代田)の建て替え現場で高さ50メートルのタワークレーンを地上から操縦した。両社は「タワークレーンの遠隔操作の実用化は日本で初めて」と説明している。建設現場では担い手不足が深刻で、各社が工事のデジタルトランスフォーメーション(DX)による省人化を急いでいる。

遠隔作業する簡易版コックピットにはモニターや操縦席などの装置があり、カメラ映像や各種センサーの情報を確認できる。作業前の点検にも役立てられる。映像はWi-Fiで届くほかNTTドコモの4G回線による通信でも使用可能で、従来の操縦室と同様の操作ができる。

鹿島と竹中工務店が公開した「タワリモ」の運用現場

両社は2020年1月に技術開発で包括連携し、建設機械レンタルのアクティオ(東京・中央)や通信システムレンタルのカナモト(札幌市)と共同開発した。建設現場での試運用を重ね、6月には大阪に設置したコックピットから名古屋のタワークレーン操縦に成功した。労働基準監督署の許可を得て、11月から九段会館の現場で運用を始めた。今後は清水建設も合流し、各社の現場で普及を目指す。

タワークレーンは高さ50メートルにある操縦室まではしごで登る必要があり、作業終了まで長時間拘束されるなど作業員の危険性や負担が大きい。地上で作業できるようにすることで熟練作業員が若手の担当者を指導しながら操縦し、技能を継承することもできるようになる。将来は複数現場のタワークレーン操縦を一括で担うコントロールセンターの設立も視野に入れている。

建設業の担い手不足は深刻だ。総務省によれば就業者数は1997年の685万人がピークで、2020年には492万人へと約3割減った。55歳以上が35%を占めるなど高齢化も進む。建設現場の生産性向上や技能継承などのためにDXの重要性が一段と増している。(田村修吾)

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