サンリオ経常黒字化、ECなど好調で 22年3月期
サンリオは2日、2022年3月期の連結経常損益が5億円の黒字(前期は17億円の赤字)になる見通しだと発表した。従来予想を9億円上方修正した。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の発令で店舗のグッズ販売などは落ち込んだものの、卸売りや電子商取引(EC)が好調で利益を押し上げる。
売上高は前期比20%増の493億円を見込む。国内物販のほか、中国や欧米でライセンス事業が好調だ。
子会社のサンリオエンターテイメント(東京都多摩市)が運営する「サンリオピューロランド」(同)では、緊急事態宣言に伴う入場制限などにより、4~9月期の入場者数が22万人と19年同期比71%減った。10月以降については、「宣言が解除されたが、すぐに来場者が増えるかどうか不安がある。当初計画より保守的に見ている」(中谷隆英常務)という。
最終損益は15億円の黒字(前期は39億円の赤字)となる見込み。中国での店舗撤退などによる費用として特別損失10億円を計上し6億円下方修正した。
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