三菱電機、4〜12月純利益6%減 素材高など響く
三菱電機が2日発表した2022年4〜12月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比6%減の1393億円だった。空調・家電事業などで素材高や物流費の高騰が響き、為替の円安や値上げ効果では補えなかった。売上高は12%増の3兆5652億円だった。
同日、23年3月期通期の売上高予想のみ上方修正した。円安などを受けて、前期比12%増の5兆200億円と従来予想から500億円引き上げた。初の5兆円台となる。利益面は電子部品の値上がりなどもあり据え置いた。純利益は6%増の2150億円を見込む。
22年4〜12月期の営業利益は14%減の1632億円だった。自動車機器や防衛・宇宙システム、社会システムは営業赤字となった。増田邦昭・最高財務責任者(CFO)は2日の決算会見で「全体としてコストアップしてきたが、足元では価格転嫁の効果が出始めている。期末に向けて(価格交渉を)加速したい」と述べた。