JERA、ウエストHDと資本提携 太陽光7000カ所開発

東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資するJERAは2日、今後5年間で計100万キロワット以上の太陽光発電を新たに開発すると発表した。2022年前半にも太陽光発電開発のウエストホールディングス(HD)と資本提携する。火力発電量で国内首位のJERAが、太陽光発電でも国内最大規模になる。
火力発電所の跡地も活用して国内で計7000カ所規模の太陽光発電を開発する。投資額は1600億円。太陽光発電の電力は相対で他社に売却するほか、ウエストHDの電力小売事業を通じて需要家に販売する。夜に発電できない太陽光の弱点を補完するため、環境負荷の低いガス火力で発電した電気をセットで販売することも検討している。
JERAが国内で太陽光発電に参入するのは初めて。25年までに国内外で計500万キロワットの再生可能エネルギーを開発する計画で、現時点で148万キロワット分、導入している。JERAはウエストHDの発行済み株式の数%程度を取得する。東南アジアなどの海外で太陽光発電の導入を協業することも検討している。

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