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KDDI通信障害、なお接続制限 復旧作業は終了

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KDDIで2日未明に発生した大規模な通信障害は、全面復旧の宣言を4日に持ち越した。復旧作業は3日午後5時半に全国で終了したが、接続制限を続けたためだ。つながりにくい状況は50時間程度続き、2021年10月に起きたNTTドコモの通信障害の29時間を大幅に上回る異例の長時間となった。

影響は最大で3915万回線に広がり、気象データやATMなど暮らしや経済に幅広く影響が出た。携帯電話大手の通信障害としては08年度以降で最大規模となる可能性がある。総務省は電気通信事業法上の「重大な事故」にあたるとみて、行政指導を検討する。

KDDIは3日午前に都内で記者会見を開き、障害発生の原因や復旧状況を説明した。2日未明に定期的な保守・管理の一環で通信設備を入れ替える際に異常が発生。それを発端に連鎖的にトラブルが生じて障害が長引いた。

復旧作業のため通信網への接続を通常の5割に抑制したことも、つながりにくい状況の一因となった。作業は西日本エリアでは3日午前11時に終わったが、東日本エリアでは当初想定から約8時間遅れた。

高橋誠社長は「安定したサービスを提供しなければならない通信事業者として深く反省している。多大なご迷惑をおかけしたことをおわびする」と謝罪した。

影響を受けた回線は個人と法人が契約するスマートフォンなどが大半だったが、あらゆるものがネットにつながる「IoT」向けの回線も150万回線あった。

長時間の障害で、今後利用者が補償を求める可能性がある。高橋社長は補償について「障害の内容をもう少しみたうえで検討していく」と話した。自身の経営責任については「大きな責任がある。真摯に受け止め1日も早い復旧を目指す」と述べるにとどめた。

金子恭之総務相は3日午前に記者会見し「電気通信事業法上の重大な事故に該当する」との認識を示した。電気通信事業法では110番、119番など緊急通報を扱う通信サービスで3万人以上の利用者が1時間以上通信を利用できない場合などを「重大な事故」と位置づけている。

岸田文雄首相から早期復旧に向けた指示があったとし、総務省幹部をKDDI側に派遣した。

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