HPVワクチン、キャッチアップ接種でがんリスク軽減を
がん社会を診る 東京大学特任教授 中川恵一
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子宮頸(けい)がんの発症原因のほぼ100%が性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。
平成13年(2001年)の4月から、小学校6年~高校1年の女子を対象に、HPVの感染を予防するワクチンの定期接種が始まっています。
しかし、「副反応」をめぐって大騒動が起き、厚生労働省は定期接種開始からわずか2カ月後に、積極的勧奨を差し控えると発表し、一時は8割近くあった接種率も1%以下まで低下...