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ワクチン混入異物はステンレス モデルナが公表

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「安全性に問題はない」

米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンに粒子状の異物が混入していた問題で、モデルナと日本での流通を担当する武田薬品工業は1日、調査結果を連名で発表した。異物はステンレススチールだったという。武田薬品の広報は「安全性に問題はない」と説明した。

厚生労働省は8月26日、異物混入が報告されたロットと、同時期に同じ生産ラインで作られた2つのロット番号のワクチン約160万回分の接種を見合わせるよう要請。全日本空輸(ANA)や自治体が対象品の使用を中断した。

武田薬品は3ロットのワクチンを2日から自主回収する。

製造部品の一部が混入した可能性

異物は、モデルナが生産を委託するスペイン企業ラボラトリオス・ファルマセウティコス・ロビの工場で混入したようだ。製造ラインに取り付けられた金属部品の一部が混入した可能性が高く、不具合は使用を見合わせている3ロットに限定されるという。

厚労省は武田薬品からの報告を受け、同社への指導や処分の可能性について「調査の結果を踏まえての検討になる」とした。

死亡との因果関係「正式に調査」

3ロットのワクチンを巡っては接種者が死亡した事例があることも判明している。モデルナなどはステンレスとの関係は「現在のところ偶発的に生じたものと考えている」としたうえで、因果関係について「厚労省や医療機関と連携し、正式な調査を実施する」と説明した。厚労省も「今後調査をしっかりと進めていく」と話した。

モデルナなどは今回、混入したステンレスが接種者の健康や安全に及ぼすリスクについて医学的安全評価も実施した。ステンレスは心臓の人工弁などでも使われており、粒子が注射されても重大な副作用を引き起こす可能性は低いとしている。

モデルナ製ワクチンを巡っては、3ロット以外でも異物の混入が起こっている。8月26日以降、沖縄県や東京都などで見つかった。多くは容器のゴム栓に注射針を差し込んだ際にゴム片が混入する事例で、健康上のリスクは少ないとされている。

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