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AI企業争奪戦、Appleがリード iPhone進化へ攻勢

CBINSIGHTS
米国の5大IT(情報技術)企業「FAMGA(フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、グーグル、アップル)」のうち、アップルが人工知能(AI)関連のスタートアップ買収に攻勢をかけている。2010年から買収企業の合計は29社にのぼる。顔認識機能や音声機能など、AI企業の買収によって主力製品「iPhone」を進化させている。
日本経済新聞社は、スタートアップ企業やそれに投資するベンチャーキャピタルなどの動向を調査・分析する米CBインサイツ(ニューヨーク)と業務提携しています。同社の発行するスタートアップ企業やテクノロジーに関するリポートを日本語に翻訳し、日経電子版に週2回掲載しています。

米巨大テック5社「FAMGA」はこの10年間、AIスタートアップを積極的に買収している。機械学習などのAI技術を自前で開発するのではなく、買収により活用しようとしているからだ。

5社のうち、AI企業の買収件数が最も多いのはアップルだ。アップルが10年以降に買収したAI企業は計29社で、(12年から16年まで首位だった)2位グーグル(15社)の2倍近くにのぼる。

3位以下はマイクロソフト(13社)、フェイスブック(12社)、アマゾン(7社)の順だった。

アップルによるAI企業の買収攻勢は、スマートフォン「iPhone」の新機能の開発に不可欠な役割を果たしている。例えば、ユーザーがiPhoneに顔をかざすだけでロックを解除できる技術「Face ID」は、イスラエルのAI企業リアルフェース(RealFace)の買収など、半導体やコンピュータービジョン(映像解析技術)分野のM&A(合併・買収)からもたらされた。

実際、アップルの音声アシスタント機能「Siri(シリ)」やグーグルのグループ会社英ディープマインドによる医療分野への貢献など、FAMGAの優れた製品やサービスの多くはAI企業の買収から誕生している。

アップルはアマゾンの音声アシスタント「アレクサ」やグーグルの同「グーグルアシスタント」などの攻勢にさらされ、シリの言語理解や精度を改善しようとスタートアップを買収し続けている。20年4月にはインターネット通販でのシリの言語理解機能を改善するため、アイルランドの音声認識スタートアップ、ボイシス(Voysis)を買収した。

さらに20年5月には、データセットのエラーを自動修正するAIプラットフォームの開発を手掛けるカナダのインダクティブ(Inductiv)を取得した。インダクティブの技術者チームはAIを活用し、シリの訓練データのクリーニング(修正して最適化すること)に取り組んでいるとされる。手動によるデータクリーニングを減らしながら、シリの精度を改善するのが狙いだ。

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