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接種後のデルタ型感染、他人にうつすリスク減 英で分析

英オックスフォード大学などは、新型コロナウイルスワクチンを接種した後にデルタ型に感染した人が他人にうつすリスクの分析結果をまとめた。米ファイザー製ワクチンの場合、未接種者が感染して他人にうつすリスクの35%になるという。一定程度のリスクがあり、ワクチン接種済みでも検査徹底やマスク着用など感染対策が欠かせない。

オックスフォード大のティム・ペト医学教授らのグループが、専門家の査読を受ける前の論文を9月29日に投稿した。イングランドで1~7月に感染者と接触した人のPCR検査のデータ、約14万件(うち陽性約5万件)を分析した。

ファイザー製の2回接種を終えた後にデルタ型に感染した場合、未接種の接触者が陽性になる確率は0.35倍に減った。65%の予防効果があったことになる。アストラゼネカ製の予防効果は36%だった。アルファ型に感染した場合の予防効果はファイザー製で82%、アストラゼネカ製で63%だった。接触者も接種済みなら、二次感染はさらに起こりにくいと考えられる。

二次感染を予防する効果は、時間の経過とともに下がった。今回の分析では、アストラゼネカ製は2回接種から12週間後に効果がほぼなくなり、ファイザー製でも大幅に低下した。過度に安心せず、基本的な感染対策を続けることが重要といえる。

接種を終えた後の感染は「ブレークスルー(突破)感染」と呼ばれる。ワクチンには感染を防ぐ効果があるが、もともと100%ではない。接種後の時間経過とともに血中などの抗体は減少し、感染予防効果も下がっていく。それでも未接種や1回だけの接種に比べれば、2回接種完了後の感染は少ない。

デルタ型のブレークスルー感染では、未接種での感染者と同程度の濃度までウイルスの遺伝子が増殖し、検体からは感染能力を持ったウイルスも検出されていた。アルファ型や従来型と比べてブレークスルー感染からの二次感染が起こりやすいと考えられていたが、うつす頻度や規模がどの程度なのかを調べたデータはほとんどなかった。

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