マツダ、定年延長 65歳まで段階的に
マツダは1日、正社員の定年を60歳から段階的に引き上げて65歳にすると発表した。シニア活用を促す制度改正に対応し、少子高齢化などを背景にした人手不足を補う。自動車メーカー大手は定年が60歳のところが多く、延長に踏み切るのは珍しい。

2022年度以降、段階的に引き上げて30年度に65歳にする。60歳以降は退職時期を選択できる制度も採用する。対象は事務職や技術職のほか、工場のライン従業員も含む。現在は定年後の再雇用制度があるが65歳までの引き上げ後に廃止する。65歳以上の再雇用については「検討中」(同社)という。
自動車業界ではトヨタ自動車や日産自動車が60歳定年で定年後は再雇用でシニアを活用している。ホンダは17年に定年を65歳まで引き上げて、60歳以降は1年単位で定年時期を自分で決められるマツダ同様の制度を導入済みだ。