先端素材で需要増のヨウ素、再利用技術で資源循環
荒井孝義・千葉ヨウ素資源イノベーションセンター長
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ヨウ素は医薬品や液晶パネルの基幹部材である偏光フィルムに欠かせない。次世代の太陽電池として期待されるペロブスカイト型太陽電池の材料にもなる。日本が全世界の産出量の約3割を占める国産資源だが、生産を増やしにくい事情もある。千葉ヨウ素資源イノベーションセンター長を務める荒井孝義・千葉大学教授にヨウ素の現状について聞いた。
――ヨウ素はそもそもどんな物質ですか。
「自然界では海水に微量に含まれており、...
