日本精工、23年3月期純利益19%減に 自動車減産響く

日本精工は1日、2023年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比19%減の135億円になる見通しと発表した。従来予想の270億円からは半減し、一転減益となる。自動車減産の長期化で軸受け(ベアリング)などの部品販売が落ち込む。中国などの景気減速による家電や工作機械、半導体関連部品の需要減も響く。年間配当は30円に据え置く。
売上高は7%増の9300億円と、従来予想比で500億円下振れする。今期の世界の自動車生産台数は前回予想比4%減の7400万台を見込み、下期のみでは7%減となる。23年1〜3月期の想定為替レートを1ドル=125円と前回想定の140円から円高方向に見直したことも100億円の減収要因となる。
同日発表した22年4〜12月期連結決算は売上高が前年同期比11%増の7001億円、純利益が9%減の109億円だった。