ブリヂストン、AI開発のアセントロボティクスに出資

ブリヂストンは1日、人工知能(AI)を開発するアセントロボティクス(東京・ 渋谷)に5億円を出資したと発表した。同社が2022年12月に、ブリヂストンを引受先として第三者割当増資をした。
ブリヂストンが開発するゴム素材の人工筋肉と、アセントロボが開発するAIソフトウエアを組み合わせた製品を共同開発する。ネットスーパーで注文があった商品を選んで箱に詰めるなどのピッキング作業をするロボットを想定している。
ブリヂストンの人工筋肉をロボットの手の部分に使う。開発責任者でブリヂストンの社内ベンチャー「ソフトロボティクス ベンチャーズ」最高経営責任者(CEO)の音山哲一氏は、「一般的なロボットと比べ、重いものや、複雑な形状のものでも滑らず持てるなど有利な点が多い」と説明する。

アセントロボはロボットを制御するソフトウエア開発を担う。商品の品目や向きを判断する。どのぐらいの力で持つべきかや、果物などの上に別の商品を重ねてはいけないといった判断もできる。
ピッキング作業の人手が不足している物流業界を対象にしたロボットから開発する。実用化の時期は24〜26年を想定している。