ヤクルト、中国市場用の「ヤクルト500億ライト」発売

ヤクルト本社は1日、中国市場向けの独自の乳酸菌飲料「ヤクルト500億ライト」を発売したと発表した。1本100ミリリットルの中に「乳酸菌 シロタ株」を500億個含み、食物繊維やビタミンの配合を強化した。5本入りの1パック16.8元(約342円)。
主力事業所の広州ヤクルトで1日、販売を始めた。中国ヤクルトは6日に発売する。無錫ヤクルト第2工場(江蘇省無錫市)が1月26日に稼働し、当面500億ライトのみを生産する。1日90万本の生産能力がある。
広州ヤクルトで1日あたり11万4000本、中国ヤクルトで同29万5000本の販売を目指す。ヤクルトレディの訪問販売のほか、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで販売する。
ヤクルト本社は中国で、乳酸菌飲料「ヤクルト」と「ヤクルトライト」の2商品を販売していた。22年1〜9月は広州で1日あたり計276万本を販売したが、新型コロナウイルスの影響で販売数量が前年同期比9%減っている。
ヤクルトは1パック12.8元で、500億ライトは4元高い。中国で高まる健康志向を狙い、価格帯の高い商品とした。販売数の底上げと利益確保を狙う。