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AGC、21年12月期純利益3.9倍 塩ビ市況追い風に最高益

AGCは1日、2021年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比3.9倍の1290億円になる見通しと発表した。従来予想を120億円上方修正し、過去の日本基準時代を含めても最高益を見込む。塩化ビニール樹脂など化学品の売価上昇が引き続き追い風となり、利益を押し上げる。

これまでの最高益は日本基準時代の10年12月期に記録した1231億円だった。当時は建築や自動車用ガラス、液晶テレビ用ガラス基板が稼ぎ頭だったが、足元では塩ビ樹脂などにけん引役が移っている。

売上高は前期比20%増の1兆6900億円、営業利益は2.6倍の2000億円と、ともに従来予想から200億円引き上げた。事業別では塩ビ樹脂など化学品の今期の営業利益見通しを前期比2.6倍の1330億円と230億円引き上げた一方、売上高の4割を占めるガラス事業の営業損益見通しは300億円の黒字(前期は165億円の赤字)と50億円引き下げた。

塩ビ樹脂の主原料エチレンの価格は原油高を受けて上昇したものの、それ以上に塩ビ樹脂が値上がりし、東南アジアなどで利益を伸ばしている。建築用ガラスの出荷は欧州などで順調に回復しているものの、天然ガスなどの燃料価格が上昇しており、利益の押し下げ要因となる。

同日発表した21年1~9月期連結決算は売上高が前年同期比22%増の1兆2335億円、純利益が9.6倍の1294億円だった。北米の建築用ガラス事業の譲渡益280億円を「その他収益」として7~9月期に計上したことも寄与した。

上方修正後も通期予想に対する純利益の進捗率が100%を超えている。粕谷俊郎常務執行役員は「修繕費などが10~12月期に集中することが予想され、税金費用など見通せない部分もある。特定の要素で特別損失などのマイナスを見込んでいるわけではない」と話した。

自動車向けガラスの需要回復時期について、宮地伸二最高財務責任者は「半導体不足の影響が続いており、新型コロナウイルス禍前の19年の水準に戻るのは23年ごろを見込んでいる」と述べた。

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