帝人、ポリエステルリサイクル技術会社 日揮や伊藤忠と
帝人は1日、日揮ホールディングス(HD)と伊藤忠商事と、ポリエステルのリサイクル技術をライセンス提供する会社を12月中に設立すると発表した。色のついたポリエステル繊維でも、染料や不純物を取り除いてリサイクルする技術を他社に提供する。リサイクル事業に参入するアパレルメーカーなどを支援する。
帝人と日揮HDがそれぞれ45%、伊藤忠は10%出資する。原料を分子レベルまで分解して化学原料を回収する「ケミカルリサイクル」と呼ばれる手法を使う。帝人のポリエステルリサイクル技術と日揮HDのプラント設計技術を組み合わせて提供する。リサイクル後の製品販売には伊藤忠の知見も活用する。
リサイクル技術は帝人がもともと持っていたもので、以前は自社プラントでリサイクルもしていた。中国の廃プラスチック輸入規制などを受けてリサイクルができなくなっていたが、アパレル業界などの再生繊維活用の流れを受けて提供を決めた。