プリファード系、棚を動かすロボット発売 22万8000円
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人工知能(AI)ロボットを開発するプリファードロボティクス(東京・千代田)は1日、人の声で指示を受けて、棚を動かすロボット「カチャカ」を5月に販売すると発表した。電子商取引(EC)サイトで予約の受け付けを始めた。
一括払いの本体価格は22万8000円で、3段の専用棚は2万9800円。カチャカを動かすソフトの利用料として月980円がかかる。
カチャカは台座のような形状で、専用の棚の下に入って連結し、棚を目的の位置まで運ぶ。カメラやセンサーで位置情報を把握し、障害物を回避する。スマホのアプリで、決まった時間に棚を運ぶ設定などができる。仕事道具をデスクまで運んだり、配膳をしたりする用途を見込む。
プリファードロボティクスの礒部達最高経営責任者(CEO)は「家具を運ぶロボットはこれまでなかった」と話した。親会社のプリファードネットワークス(東京・千代田)の西川徹CEOも「AI技術によって多様な環境に対応できるようになった」と語った。
プリファードロボティクスはロボット事業を手掛ける。就労管理システム大手のアマノと、小型床洗浄ロボットも共同開発した。家庭用ロボットを販売するのは初めてとなる。