セールスフォース、システム連係ツールにRPA機能追加
米セールスフォースは6月29日(米国時間)、IT(情報技術)システム同士のデータ連係に役立つAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)型接続ツール「MuleSoft(ミュールソフト)」の機能を強化すると発表した。定型作業を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)機能「MuleSoft RPA」を8月上旬に追加し、適用できるシステムや業務の対象を広げる。
MuleSoftは、APIを介してITシステム同士を相互接続するツール。基幹システムのデータをデジタルトランスフォーメーション(DX)関連のシステムが取得するといったことを、大規模なシステム改修なしでできるようにする。国内では全日本空輸(ANA)やホームセンター大手カインズなどが活用する。6月にはビックカメラも採用を明らかにした。
RPA機能によって手作業が一部残る業務にもMuleSoftを適用しやすくなる。API型接続ツールの機能でITシステム同士を連係させつつ、手作業の部分にRPAを適用することによって、業務全体を自動化できるという。
(日経クロステック/日経NETWORK 島津忠承)
[日経クロステック 2022年6月30日掲載]
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