サッポロビール、ポッカサッポロとレモンサワー開発
サッポロビールは1月31日、サッポロホールディングスで飲料・食品事業を担うポッカサッポロフード&ビバレッジとレモンサワーを共同開発したと発表した。ポッカサッポロの「ポッカレモン」はレモン果汁の国内シェア8割を握る。レモンサワーはブームで新商品が乱立しているが、グループのノウハウを活用して差異化を図る。

同日開いた、RTD(レディー・トゥー・ドリンク)事業方針説明会で明らかにした。新商品は「サッポロ ニッポンのシン・レモンサワー」で3月22日に発売する。商品名には食中酒の新定番を目指すという思いを込めた。
ポッカサッポロの社内資格であるレモンの専門家「レモンマイスター」と共同で開発。ほどよいコクのある「セミクリア果汁」にレモンピューレを加え、レモンの爽やかな酸味を実現した。参考小売価格は350ミリリットルで税抜き153円、500ミリリットルで同208円。
サッポロビールによるとRTD市場は2022年に15年ぶりに前年を下回った。家飲み需要が一服して飲食店へのシフトが起きたことや、値上げなどが要因と見られる。佐藤康常務執行役員は「23年のRTD市場は10月の酒税改正で(増税になる)第三のビールから消費がシフトし、22年の踊り場から緩やかに成長する」と分析しており、23年はノンアルコールも含め前年比18%増の1443万ケース(250ミリリットル24本換算)の販売を目指す。