遠のく値ごろな国産牛 輸入牛肉の高値波及、増産にも壁
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和牛と乳牛を掛け合わせた国産の「交雑牛」の価格が上がっている。交雑牛の枝肉卸値が直近、4カ月連続で前年を上回る。競合する米国産などの輸入牛肉が現地の経済再開などで値上がりし、代替需要を取り込んでいるためだ。生乳生産が抑えられるなかで乳牛は増やしにくく、交雑牛の増産は簡単ではない。和牛より安い値ごろな国産牛が消費者から遠のきつつある。
「仲卸が提示した交雑牛の価格が1割程度上がった。手ごろな値段で...

モノやサービスの値段にまつわる「なぜ?」を様々な角度から掘り下げる連載。商品の種目ごとに細かく担当を受け持つ日経記者が、その担当の商品・サービスの値段の変化がなぜ起きたのか、日本だけでなく世界のトレンドまで鋭く切り込みます。
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