国内REIT型、1年間の資金流入 100億円超えは4本
投信番付
欧米の長期金利の上昇に伴い、不動産投資信託(REIT)に向かい風が吹き始めている。国内REIT型投資信託の人気に変化が出ているのか、過去1年の資金流入を調べた。

トップこそ資金流入は1000億円を超えるが、100億円超えは4本にすぎない。運用成績がマイナスのため、人気に陰りが出始めている。上位は毎月分配型が占める一方、資産形成を促すインデックスファンドが複数ランクインし、投資コストへの関心が高まっている。
大和アセットマネジメント「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」がトップ。8月の決算期から1万口あたりの分配金が60円から50円に減額された。資金流入にブレーキがかかる可能性がある。
長期金利の上昇のほか、オフィスビルの高い空室率の継続、訪日外国人の回復の遅れなど、国内REIT型投信を取り巻く不透明感は晴れそうにない。人気の回復に相応の時間が必要になるだろう。
(ファイナンシャルリサーチ代表 深野康彦)
