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日経平均462円安 モデルナCEO「ワクチン効果低い」

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30日の金融市場で新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」に対する警戒が再び高まった。既存ワクチンの有効性が低そうだとする報道を受け、東京株式市場で日経平均株価の終値がおよそ2カ月ぶりに2万8000円を割り込んだ。外国為替市場では安全資産とされる円が買われた。日本で初の感染例も確認され、投資家のリスク回避姿勢が強まっている。

日経平均株価は3日続落し、前日比462円16銭(1.63%)安の2万7821円76銭で取引を終えた。節目となる2万8000円を終値で割り込むのは10月7日以来、約2カ月ぶり。3日間合計の下落幅は1600円を超えた。米製薬大手モデルナの最高経営責任者(CEO)が英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで既存ワクチンの有効性が低いと発言し、市場でリスク回避の動きが急速に広がった。

日経平均は午前中は前日比プラスで推移し、一時400円超高い2万8718円をつけていた。「(午後の)モデルナの報道を受け、相場トレンドに追随するファンドのCTAを中心に売りが膨らんだ」(CLSA証券の釜井毅生エグゼキューション・サービス統括本部長)という。

日経平均の日中の値幅は899円56銭と、10月6日(916円20銭)以来の大きさとなった。JPX日経インデックス400は3日続落した。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、20.13ポイント(1.03%)安の1928.35で終えた。

東証1部の値下がり銘柄数は1533と、全体の約7割を占めた。TOPIXの全33業種のうち30業種で下落した。ファーストリテイリング(4%安)や良品計画(3%安)といった小売りのほか、日産自動車(5%安)やアステラス製薬(3%安)など幅広い銘柄が売られた。ANAホールディングスは7日続落し、約10カ月ぶりの安値をつけた。

アジアの株式市場では韓国の総合株価指数(KOSPI)が2.4%下落して6日続落。年初来安値を更新した。ほかの主要な株価指数ではシンガポールが2.5%下落、香港も1.6%下げた。欧州株も軒並み下落して取引が始まった。

外為市場では円を買う動きが強まった。円相場は30日の午前中は1ドル=113円台後半で推移していたが、FTの報道を受けて一時1ドル=112円台まで円高・ドル安が進んだ。「国内感染例の確認も投資家の慎重姿勢を呼んだ」(みずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケット・エコノミスト)

影響は資源価格にも及んでいる。ニューヨーク市場のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物の期近物は日本時間30日の時間外取引で一時1バレル67ドル強に下落。オミクロン型の感染拡大を受けて経済回復が足踏みするとの懸念が続いている。

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