海外REITの1年リターン 円安で軒並み20%超え
投信番付
物価上昇に強いといわれる不動産を投資対象とする不動産投資信託(REIT)。海外REITは為替差益も期待できるため、国内REITより人気が高い。過去1年の海外REITの運用成績を調べた。

10位の投信でも20%を超える上昇率。REITの価格上昇に加え円安による為替差益がプラスされたのが背景にある。米国のREITだけを投資対象としている投信が過半を占める。グローバルタイプは10位の「次世代REITオープン<毎月決算型>(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」のみ。
トップの「楽天USリート・トリプルエンジン(レアル)毎月分配型」は上昇率が突出。米国REITを実質投資対象にするとともに「インカムプラス戦略」「ブラジル・レアル戦略」がプラスに働いたのだろう。
米国の急速な利上げは円安を加速させているが、資金流出につながる可能性が高い。さらなる米国金利上昇は成績悪化も招くのではないか。
(ファイナンシャルリサーチ代表 深野康彦)

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