中古マンション、再び1億円台 2月都心0.7%高

東京カンテイ(東京・品川)がまとめた2月の東京都心6区(千代田、中央、港、新宿、文京、渋谷)の中古マンション平均希望売り出し価格(70平方メートル換算)は、前月比で73万円(0.7%)高い1億38万円だった。3カ月ぶりに1億円台となり、2002年の集計開始後の最高値を更新した。

高橋雅之主任研究員は「千代田区で高額物件の取引があった影響が大きく、全体では天井感が強まっている」と指摘する。正味の在庫量を示す流通戸数は都心6区で4023戸と前年同月比19%増えており、取引は鈍くなっている。直近3カ月間に値下げした住戸の割合を指す価格改定シェアは4割で高止まりしている。
首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)全体では前月比21万円(0.4%)高い4866万円だった。上昇は3カ月連続。千葉県の上昇(47万円、1.7%)が目立った。
近畿圏は5万円(0.2%)高の2914万円、中部圏は6万円(0.3%)高の2310万円だった。