日銀、長期金利2%なら国債含み損50兆円 内田副総裁

日銀の内田真一副総裁は29日の衆院財務金融委員会で、長期金利が2%に上昇した場合に日銀の保有国債に生じる含み損が約50兆円になるとの試算を示した。日銀は国債について満期保有を前提とした会計処理を採用しており、含み損が発生しても直ちに経営は悪化しない。
長期金利が0.5%だった2月末時点の利回り曲線が全体的に1.5%上昇したと仮定し、試算したという。日銀は2022年12月末時点で国債の含み損が9兆円規模で生じている。
内田氏は今後の金融政策について「(日銀が掲げる物価目標の)2%に近づいていく過程では様々なことが考えられる。日本経済に必要であればあらゆる選択肢を排除しない」と述べた。内田氏が国会で答弁するのは20日の副総裁就任後初めて。
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