日本の金融はよみがえるか 「創造的破壊」を失った30年
金融PLUS 金融部長 河浪武史
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2022年は日本の金融システムの再生を問う一年となる。大手金融機関は安定収益を確保しつつも、PBR(株価純資産倍率)は0.5程度と構造的な停滞から脱しない。マクロ経済でみても2000兆円もの家計資産は成長投資に回らず、マネーの循環に衰えが目立つ。必要なのは金融システム全体に革新をもたらすDX(デジタルトランスフォーメーション)だ。
家計資産は30年間で2倍に
「0.5倍というPBRは問題だと思...

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