指し値オペとは 指定利回りで日銀が国債を無制限購入
きょうのことば

▼指し値オペ 日銀が金利の上昇(債券価格の下落)を抑えるため、国債を指定した利回りで原則として無制限に買い入れる制度。長期金利に事実上の上限を設ける。2016年9月、長期金利を0%程度、短期金利をマイナス0.1%に誘導する長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)を採用し、その手段として導入した。21年3月には許容する長期金利の変動幅を「プラスマイナス0.25%程度」と明示し、複数日にわたって指し値オペをうつ「連続指し値オペ」の導入も決めた。

日銀が、一定の利回りで長期国債をすべてオペ(公開市場操作)で買い入れると宣言した場合、その水準以上の利回りでの取引はなくなる。金利上昇を抑制する効果は大きいものの、日銀が国債取引に過度に介入すれば市場機能を損なう恐れがある。

インフレ懸念の高まりを背景とした米欧の金利上昇に連動し、長期金利は22年に入ってから上昇基調にある。日銀が上限とする0.25%程度まで上昇する局面もあり、日銀は3月下旬に初めて連続指し値オペを実施した。
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