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強まるインフレ圧力 動く米欧中銀、動かぬ日銀

金融ニュースまとめ読み

各国の中央銀行の想定を上回るペースでインフレが進んでいる。米連邦準備理事会(FRB)は利上げに踏み切り、市場の注目は利上げ幅に移った。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は23日、7月に利上げすると予告した。米欧の中銀が動く一方、日銀は大規模緩和を続ける考えだ。最近の金融ニュースから注目の記事を紹介する。

日銀

日銀は物価の基調を正確につかむため、生鮮食品を除いた総合品目で判断する消費者物価指数(CPI)だけでなく、その「加重中央値」や「刈り込み平均値」といった指標を参考としている。加重中央値は統計が遡れる01年以降、マイナス0.5%から0.2%で推移してきた。デフレ経済を象徴した指標ともいえ、初めて0.2%の壁を破ったことで、市場関係者に驚きが広がっている。

消費者物価指数(CPI)の上昇率は何%なのか。2013年から掲げてきた「物価2%目標」は総合指数でも生鮮食品を除く「コア」でも4月に2%を突破した。目標を形式上達成した日銀が新たに持ち出したのは、生鮮食品とエネルギーを除いた「コアコア」だ。日銀ウオッチでは新たな指標を持ち出した理由を読み解いた。

FRB(米連邦準備理事会)

FRBは25日、5月3~4日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公開した。大半の参加者が「今後2回の会合でも0.5%の利上げが適切になるだろう」と指摘し、7月まで3会合連続の大幅利上げを支持した。先行きの景気を冷やす懸念よりも約40年ぶりのインフレを封じ込めることを優先する姿勢が鮮明だ。

FOMC参加者は景気を過熱させず冷やしもしない「中立金利」を2~3%と推定している。7月まで0.5%利上げを続ければ、政策金利の誘導目標の上限は2%と「中立」のレベルに到達する。その先もさらに利上げを進めれば、経済を積極的に冷やす領域に入っていく。

ECB(欧州中央銀行)

ECBのラガルド総裁は23日公表のブログで「7月に利上げが可能になる」と表明した。ロシアのウクライナ侵攻に伴う供給不安で資源価格が高騰するなか、インフレを抑えるため政策方針を転換する。ユーロ圏の4月の消費者物価の伸び率は前年同月比で7%超と、6カ月連続で過去最高を更新している。

当面の政策運営を決める理事会の公表文や記者会見以外で、政策の今後の方向性を示すのは異例だ。インフレが勢いを増すなか、市場を混乱させないように、早めに方針転換を示す必要があると判断したもようだ。欧州の景気回復が力強さを欠いている点には注意が必要だ。

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