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昭和産業、年初来安値 穀物高など受け業績停滞

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27日の東京株式市場で製粉・油脂大手の昭和産業株が一時、前日比30円(1%)安の2771円をつけ、年初来安値を更新した。2021年4~6月期の連結決算で原料となる穀物相場の上昇などで営業利益の進捗の遅れが明らかになり、嫌気した売りが続いている。終値は28円安の2773円と安値水準のまま引けた。

8月10日に発表した4~6月期決算では、営業利益が10億円と前年同期に比べて54%減少した。22年3月期通期の営業利益は前期比4%増の79億円を見込んでいるが、3カ月が終わった段階で通期見通しの13%程度にとどまった。

主力の油脂食品事業が1億7600万円の営業赤字となった影響が大きい。穀物の国際相場が北米の天候不順などを背景に急騰したため、急激な原料コストの上昇を吸収しきれなかったようだ。穀物相場の上昇は足元では一服しているが、新型コロナウイルスのワクチン接種の広がりで需要増の観測が広がれば再び上昇する可能性もある。一段の原料高が株価の下押し圧力になりかねない。

ただ、このまま株価の下落が続くとの見方は少ない。値上げなどでコスト転嫁を進めているほか、製粉や糖質事業など穀物を幅広く扱う強みを生かし「ソリューション企業」としての取り組みを強化。特に糖質事業では点滴や透析に使うブドウ糖で国内トップシェアのサンエイ糖化を完全子会社化し、医療需要の取り込みを目指す。

PER(株価収益率)は15倍台と市場平均並みで割高感は乏しい。収益構造の変革を投資家が評価すれば、株価は反転に向かう可能性もありそうだ。

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