三菱UFJ銀行、宇宙ごみ除去の新興企業に出資

三菱UFJ銀行は27日、宇宙ごみ(デブリ)の除去に取り組むスタートアップのアストロスケールホールディングス(東京・墨田)に出資したと発表した。同社が実施する約15億円の第三者割当増資を引き受けた。財務基盤の強化を通じ、研究開発や新たな技術の実用化を後押しする。
アストロスケールは2013年の設立で、デブリの除去を手掛ける世界初の民間企業。人工衛星は天気予報やカーナビの位置情報など生活に欠かせないサービスで重要な役割を担うが、衛星を打ち上げたロケットの一部や役目を終えた衛星がデブリとなって、天体観測の支障となるなどの問題が生じている。
研究開発や技術の実用化には多額の資金が必要になる。三菱UFJ銀行は割当増資の引き受けでアストロスケールの財務基盤を強化する。同行が宇宙に関連したスタートアップに出資するのは、小型ロケットの打ち上げに取り組むスタートアップのスペースワン(東京・港)に続く2社目。
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