ビジョン、一時12%高 外国人観光客受け入れ再開を期待
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26日の東京株式市場でビジョン株が一時前日比143円(12%)高の1375円まで上昇した。同社は無線通信のWi-Fi(ワイファイ)サービスを手掛ける。政府が6月にも外国人観光客の受け入れを再開すると伝わり、業績の回復期待から買いが膨らんだ。

終値は同88円(7%)高の1320円だった。東証プライム市場の上昇率ランキングで9位に入った。
ビジョンは旅行者に無線通信の機器を1日単位で貸し出している。26日はインバウンド需要の回復期待から空運や旅行大手などリオープン(経済再開)銘柄が幅広く買われており、同社も同じ流れに乗った。
ビジョンは「先行して需要の回復が見込まれるビジネスユーザーの割合が多く、売り上げへの寄与が期待できる」(SBI証券の森行真司氏)との指摘があった。株価は1月末を底に戻り基調にあり、国境を越える移動の本格再開が業績回復の後押しとなるとの見方が強まっている。
ただ、株価は4カ月近くも上昇を続けてきただけに、足元では利益確定の売りも出ている。「特に最近は短期資金による売買が目立つ。もう一段階、株価水準を切り上げて1300円を本格的に超えられるかが注目点だ」(楽天証券経済研究所の土信田雅之氏)との指摘があった。
