将来に備えて選ぶ「DC専用ファンド」 - 日本経済新聞
/

将来に備えて選ぶ「DC専用ファンド」

気になる投信用語

投資信託に興味はあっても、専門用語が多くてとっつきにくい――。そんな投資初心者に参考になりそうな言葉の意味やデータの使い方などをわかりやすく解説する。今回は将来に備えて金融商品を自分で選ぶ確定拠出年金(DC)向け「DC専用ファンド」についてまとめた。

確定拠出年金(DC)ってなに?

確定拠出年金(DC:Defined Contribution Plan)とは、会社や加入者が掛け金を払い込み加入者自身が金融商品を選んで運用する年金制度のこと。掛け金を会社が拠出する企業型確定拠出年金(企業型DC)と、加入者自身が拠出する個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)の2種類があり、併用も可能だ。

確定拠出年金(DC)を始めるには?

DCの運用を始めるには、企業型DCの場合はあらかじめ会社側が選定した商品の中から、加入者自身が決められた掛け金の範囲内で選択する。iDeCoの場合は加入資格の有無を確認したうえで運用商品と金融機関を決定する。金融機関によって取り扱う商品が異なるため商品選びが重要になる。

運用商品には「元本確保型」の定期預金や保険などと、「価格変動型」の投資信託がある。元本確保型は、満期まで保有すれば元本が保証されるが資産が大きく増えることは期待できない。一方、価格変動型の投資信託は運用成績によって資産が大きく増える可能性がある半面、元本割れのリスクを伴う。投資信託のうち、DCのみで購入できるのがDC専用ファンドだ。

DC専用ファンドの特徴

DC専用ファンドは、購入時手数料が無料で、かつ一般の公募ファンドと比べ信託報酬などのコストが低く抑えられているものが多い。これは、年金資金として長期運用を目指すため、頻繁に売買されることなく継続して安定した資金流入が期待できるからだ。

2022年11月末時点で約530本のDC専用ファンドが販売されている。その種類は指数に連動する「インデックス型」と積極運用する「アクティブ型」に大きく分けられ、分類は国内外の株式型や債券型、不動産投資信託(REIT)型、バランス型など一般の公募ファンドとほぼ同じだ。ファンド選びでは、自身のリスク許容度に応じて1本から複数本選ぶことができる。

日経電子版の「投信サーチ」で探してみよう!

日経電子版には誰でも利用できる検索機能(▼マーケット→投資信託→投資信託サーチ→詳細版)があるので、それを使ってDC専用ファンドを探すことができる。

手順に沿って「販売時の区分」で「DC専用」の「絞り込む」のラジオボタンを選択することでスクリーニングすることができる。ほかにもQUICK投信分類で「国内株式」や「先進国株式」などのアセットクラスや、運用区分で「インデックス型」や「アクティブ型」などといったように項目をチェックすると、条件にあったファンドが表示される。その結果の一覧画面でファンド名をクリックすれば個別銘柄のページに飛び、運用方針や信託報酬などが確認できる。

DCは、選んだ商品によって将来受け取る金額が変わってくるため、ファンド選びはもちろんのこと、資産比率なども適宜見直しながら将来に備えることをおすすめする。

(QUICK資産運用研究所 竹川睦)

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません