セメント国内販売、22年1.4%減 56年ぶり低水準
セメント協会(東京・中央)がまとめた2022年のセメントの国内販売量は、前年比1.4%減の3748万8218トンだった。前年を下回るのは4年連続。56年ぶりの低水準だった。新型コロナウイルスの影響に加え、公共事業が落ち込んだ。建設現場の人手不足で工事の進捗にも影響が及んだ。
全11地区のうち9地区で前年を下回った。下げ幅が最も大きかったのは北陸(9%減)。北陸新幹線の敦賀延伸に伴う大型工事が一服した。次いで下げ幅が大きかった東北(7.6%減)は、東日本大震災の復興工事が落ち着いた。
22年12月単月の国内販売量は前年同月比3.2%減の324万1247トンだった。前年同月を下回るのは4カ月連続。23年1月の国内販売量は、20日現在で前年並みとなっている。