円反発許さぬ需給の厚い壁、遠のく円高時代
編集委員 小栗太
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為替介入が効かない。日米間の金利差拡大を背景に、約32年ぶりの円安・ドル高が進むなかで、政府・日銀は相次いで過去最大規模の円買い・ドル売り介入を実施した。だが介入で円高方向に振れた場面では即座に市場参加者の円売り注文が入り、円安基調になかなか歯止めをかけられない。円高を阻んでいる背後には、巨額の貿易赤字に伴う需給面からの円売りの厚い壁の存在もある。
「今回は少し品位を欠く円買い介入だったと思う」...
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