金の上昇相場に転機、通貨価値下落への懸念後退
関連ETFから6年ぶり資金流出
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金の上昇相場が転機を迎えている。新型コロナウイルス禍で世界の主要中央銀行が未曽有の金融緩和に乗り出し、通貨価値の下落を懸念する投資家が金を買ってきたが、2021年は金の上場投資信託(ETF)から6年ぶりに資金が流出した。米国などが利上げや量的緩和の縮小に乗り出し、マネー膨張による激しいインフレを警戒した金買いが変調している。
国際調査機関のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、金ET...