大王製紙、印刷・情報用紙値上げ 21年発表から3回目
大王製紙は24日、2023年1月23日出荷分より印刷用紙と情報用紙の価格を引き上げると発表した。上げ幅はそれぞれ15%以上。石炭やチップなどの原燃料価格の高騰や急激な円安進行を背景とした製造コストの上昇分を製品価格に転嫁する。
同社は21年11月に22年1月出荷分から、22年6月には22年8月出荷分からそれぞれ15%以上の値上げを表明。今回の値上げは21年秋の発表から3回目となる。主力の三島工場(愛媛県四国中央市)を中心に減産や板紙などへの生産切り替えで供給を絞ってきたが、コストアップを吸収しきれない状況という。
製紙各社も同様、昨年以降に値上げを相次ぎ表明し、印刷用紙の卸値の上昇幅は22年に入ってから計3割に達している。
満額浸透するとカタログなどに使うロール状の塗工紙(巻き取り、A3規格)の代理店卸価格(中心値)は1キログラム189円前後と、過去20年で最高値となる。
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