超小粒化するIPO 市場急変、投資家は量より質へ
斎藤正弘
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新規株式公開(IPO)の「超小粒化」が鮮明になっている。市場吸収額(公募と売り出し金額の合計)が100億円を超える企業は1~6月を通してゼロで、春先の市場急変で中大型のIPOが軒並み見送りとなった後遺症が残っている。IPOの変質が新興市場全体にも悪影響を及ぼしかねないなかで、したたかな個人投資家は「量」から「質」にシフトし、選別を強めている。
「公募割れも多いし、これは、というめぼしい銘柄がない...

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