米長期金利、1カ月ぶり低水準 はやインフレ抑制織り込み
景気悪化への懸念で質への逃避も
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米国の長期金利の上昇が一服している。長期金利の指標となる米10年債の利回りは2.8%台で推移しており、およそ1カ月ぶりの低水準だ。9日に一時、3.2%台まで上がった(価格は下落)ものの、米連邦準備理事会(FRB)が進める強力な利上げの効果を市場が織り込む形で予想インフレ率が低下し、名目金利を押し下げる力になっている。
市場による今後10年の物価見通しを示す期待インフレ率(ブレークイーブン・インフ...