丸和運機関、一時5%高 マツキヨココと提携を好感
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23日の東京株式市場で丸和運輸機関株が反発し、一時前営業日比84円(5%)高の1710円まで上昇した。20日にマツキヨココカラ&カンパニーと業務提携すると発表し、ドラッグストア大手の物流受託が業績拡大につながるとの思惑が買いを誘った。

20日の取引終了後、マツキヨココが2024年中に開設を目指す新施設での物流業務を受託したと発表した。開設に向けた計画立案でも協業する。丸和運機関にとり旧マツモトキヨシはアマゾンジャパン(東京・目黒)に次ぐ大口顧客だ。旧ココカラファインとの物流統合を機に協業関係をさらに深める考えだ。
新型コロナウイルス禍での通販需要が一巡したとみて3月上旬まで株価は下落基調だった。ただ「通販需要は底堅く、2023年3月期も増益基調を続けられるとして見直し買いが入っていたところに新規材料が出た」(auカブコム証券の河合達憲氏)。
このところの株価上昇で予想PER(株価収益率)は30倍弱に達している。15倍台のSGホールディングスなどと比べた割高感もあり、「株価は1700円を超えたあたりで上値が重くなりそうだ」(国内証券)との声も聞かれた。

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