黒田日銀、残る1年は「円安スパイラル」との闘い
金融PLUS 金融部長 河浪武史
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日銀の黒田東彦総裁は1990年代の財務省高官時代も含めて、長く円高と対峙してきた。任期最終盤の1年は、経常赤字と通貨売りが連鎖する「円安スパイラル」との闘いが求められそうだ。通貨安への対処法は金融緩和の縮小だが、財政再建の遅れが壁となる。国際収支の構造変化が進めば「強い円」は取り戻せなくなる懸念もある。
原油高でドル不足続く
円相場は28日、対ドルで一時1ドル=125円台まで下落した。黒田日銀...

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