気を吐く「中古銘柄」 トレファク・バイセル社長に聞く
お古が新しい(4)
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相次ぎ業績を上方修正
2022年から一進一退の展開が続き、上昇力に欠ける日本株。だが、その中で気を吐いているのが「中古・リユース銘柄」だ。41年ぶりの物価高に直面する消費者が節約志向を強め、新品より手ごろに購入できる中古品の需要が高まっているためだ。一部の商品はブームとなり、収益を押し上げている。
中古品買い取り・販売業者の業績は好調だ。トレジャー・ファクトリーは12日、2023年2月期の連結純利益が前期比2.1倍の15億円になりそうだと発表した。従来予想を2億8800万円引き上げたため、株価は16日に上場来高値を更新した。ブックオフグループホールディングスも23年5月期の連結純利益を上方修正した。新型コロナウイルス禍からの経済再開とインバウンドの回復も追い風だ。

中古車では、大型店舗に力を入れるネクステージやIDOMなどの注目が高い。中古車はオンライン販売が広がらず、購入者は店頭で車を実際に見ることを希望するケースが多い。このため「在庫の多い大型店が優位に立てる」(新井氏)という。

(松本桃香)...