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金現物投資 1キロの地金購入が主流

キソから!投資アカデミー 商品⑭

現物の金の投資手段として、まず地金(延べ棒)の購入を思い浮かべる人が多いでしょう。まとまった額の金を購入するのに最適なのが金地金です。大手地金商やその代理店で購入できます。

世界で主流なのは1キログラムの地金です。純度は「99.99%」の表記が多く、中東などでは99.5%の地金もあるようです。1キロの地金は現在の相場で1本1000万円弱の価値があり、価格が高すぎると感じる個人投資家は少なくありません。

そのため少し小さなサイズの地金も人気です。500グラムや100グラムのほか、50グラムや1グラムの地金もあります。サイズが小さくなれば買いやすくなる一方、一般には「スモールバーチャージ」という手数料が上乗せされ、1キログラムの地金より若干割高となります。

中央銀行や金融機関などの機関投資家は、ラージバーと呼ばれる400トロイオンス(約12キロ前後)の大きな地金で所有することもあります。ラージバーは必ずしも99.99%とは限らず、その価値は金純分で計算されます。

一定額以上の地金を購入する場合は、資金洗浄(マネーロンダリング)などを防ぐため厳格な本人確認が求められます。基本的にクレジットカードは利用できず、現金で購入します。

地金以外で比較的少額から手掛けられるのが金貨です。オーストリア造幣局が発行し、表面に楽器をあしらった「ウィーン金貨」、カナダ王室造幣局が発行する「メイプルリーフ金貨」などが知られています。価格も金相場に応じて毎日変わります。地金商や代理店で取り扱い、価格は同種の金貨なら基本的にほぼ同じです。

毎月決まった額を金地金に投資する純金積み立てという商品もあります。田中貴金属工業や三菱マテリアル、楽天証券などが扱っています。

田中貴金属の場合、毎月3000円以上、1000円刻みで積立額を設定し銀行口座から引き落とします。こうした定額購入は金価格が安ければ購入量が多くなり、逆のときは少なくなります。これは「ドル・コスト平均法」と呼ばれ、極端な高値づかみを避けると同時に安値を逃すことが少ない投資手法として知られています。

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