1分で読める海外市場(21日)NY株続伸、リスク選好戻る


株式
21日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が続伸し、前日比316ドル02セント(1%)高い3万2560ドル60セントで終えた。米大手金融機関による地銀ファースト・リパブリック銀行支援検討と伝わった。同銀行を含む米地銀株は大きく上昇し、投資家はいったんリスクを取りやすくなった。
債券
米ニューヨーク債券市場では米長期金利の指標である10年物国債利回りが上昇(価格は低下)し、3.60%付近で終えた。イエレン米財務長官が会合で預金者保護に言及し、銀行危機拡大への懸念が和らいだ。投資家は米国債のような安全資産から、株式などリスク資産へ資金を一部戻した。
為替
米ニューヨーク外国為替市場では円相場が前日に比べて円安・ドル高の1ドル=132円40〜50銭付近で取引を終えた。米長期金利が上昇したことで、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが誘発された。
商品
米ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)では原油先物相場が続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物は1バレル69ドル台で取引を終えた。一方、ニューヨーク金先物相場は反落した。
ワンポイント
米連邦準備理事会(FRB)が21日から米連邦公開市場委員会(FOMC)を開始し、22日に結果公表とパウエルFRB議長の記者会見を予定しています。市場関係者の間では政策金利の0.25%引き上げを決めるのか、利上げを見送るのか予想が分かれています。結果次第で相場の波乱要因になりそうです。

「Market Morning Briefing」は海外の株式、債券、為替、商品市場の動きを素早く、コンパクトに伝えます。原則、火〜金曜の朝に配信します。