ツルハHD、一時5%高 堅調な業績を好感
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21日の東京株式市場でツルハホールディングス株が一時前日比430円(5%)高の9570円まで上昇し、約1カ月ぶりの高値を付けた。20日に発表した2022年6~11月期の連結決算では、営業利益が前年同期比9%増の247億円と会社計画(219億円)を上回った。堅調な業績を好感した買いが集まった。終値は330円(4%)高の9470円だった。

新型コロナウイルスの感染者が増加したことを受け、抗原検査キットや解熱鎮痛剤などの販売が増えた。日用品などプライベートブランド(PB)商品も好調だった。売上総利益率は前年同期から0.4ポイント改善し30%となった。
光熱費の高騰が店舗運営の負担となるなか人件費の抑制に取り組み、売上高に対する販管費の割合は前年同期から0.2ポイント増にとどめた。市場からは「人件費等の経費コントロールがしっかりと効き始めている点はポジティブ」(大和証券の川原潤氏)との評価があがった。
予想PER(株価収益率)は20倍台と、コスモス薬品(23倍台)などと比べ割高感はない。しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹氏は「経済活動の再開でインバウンド需要などの回復が期待でき、上値の余地はある」とみていた。

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